大切な恩師となった娘の保育園の先生

大切な恩師となった娘の保育園の先生

私の娘が4歳・5歳の時に保育園でお世話になったS先生。母親である私が仕事で忙しくしていたこともあり、母親の愛情に飢えていたのか保育園では常にS先生にベッタリで、他の園児がS先生と話しているだけで嫉妬するほど。とても多くのエレメンタリースクールの中で神戸では多くの園児を相手にしなければならない仕事の中で、ずいぶん娘が迷惑をかけたのではないかと思います。しかしS先生は子供を迎えに行った際に「今日はこんなことができるようになった」「ここを誉めてあげてください」といつも笑顔で接して下さり、母親である私もS先生が大好きでした。ある年の3月、夫の仕事の転勤で娘が6歳になる前に引越しをすることに。娘は何よりS先生と離れるのが辛く、泣きじゃくる日々を過ごしていました。そんな時にS先生が娘と交わしてくれたのが、「1年生になったら必ず会いに行くよ」という約束。引越し先の保育園ではなかなか周囲に馴染めなかったのですが、「小学生になったらS先生と会えるんだよね」と心の支えにしていたようです。母親の私は半分社交辞令だと思っていたのですが、娘が1年生になった運動会の場にS先生の姿が。数年前の約束を守ってくれたことに、私たち夫婦もそしてもちろん娘も大感激しました。S先生は娘にとって大切な恩師となり、今でも時々手紙やメール、年賀状などで近況を知らせたり、時には悩み相談をしているようです。