保育園に通っていた頃の私はいつもいたずらばかりして女の子をいじめては随分と先生に叱られたものでした。
そんなバイリンガルスクールでは神戸がここに今思うと結構美人な若い先生でしたがどちらかというとキツい性格なのか、他の先生より怖い印象が強い人で、私以外にも叱られて泣かされた園児は多かった記憶があります。
他の先生は優しいのになあ。。。と母に愚痴ったほどでちょっと通うのも憂鬱になったりしていましたね。
ある日の朝、保育園の前に段ボールに入った子犬が2匹捨てられたことがありました。
子供にとっては大事件でみんな大騒ぎ、園長先生に頼んで飼ってもらおう!と直談判。
でもそんな簡単な話ではないですよね。
園児たちが騒ぐので見かねて1週間ぐらいでしたか世話をすることになったのですが、それ以上はダメだと言われました。
園児たちは朝子犬を見るのが楽しみで楽しみで仕方ない、当然私もその一人だったのですが、親に言っても引き取ることはできないし、楽しみな反面寂しくもありました。
最後の日は悲しくて泣いてしまう子も結構いましたね。
翌朝それまでの1週間が嘘だったかのような暗い空気、みんなつまらなさそうです。
すると先生が言いました。
「あの子(犬)たちは先生の親の家で世話することになりました。
だから会いたくなったら時々会いに来なさい。」
後で母から聞いた話ですが、園児たちが寂しそうなのでご両親に頼んでくれたみたいでした。
先生自身は犬が苦手そうでしたがご両親が動物好きなので引き受けてくれたそう。
それまでただ怖い先生だと思ってましたが急に見る目が変わりました。
ほんとは優しい人なんだなと。