保育の仕事に携わっていると、
「目に見える成果」が少ないことに心が揺れる日があります。
テストの点数も、売上の目標も、表彰もない。
誰かにわかりやすく評価される機会はほとんどありません。
それでも、子どもたちの姿を前にすると
「今日もこの仕事を選んでよかった」と静かに思える瞬間が、確かにあります。
その理由は、大きな出来事ではありません。
誰に語ることもない、ごく小さな場面の積み重ねです。
大切にしている考え方や姿勢は、
奈良の保育士求人ページでも紹介しています。
同じ想いで保育に向き合ってくださる方と、
どこかで静かにつながるきっかけになれば嬉しく思います。
ここからは、保育という仕事が持つ本当の価値についてお話しします。
■ 小さな奇跡に立ち会う仕事
昨日まで泣いて登園していた子が、
自分の力で保育室へ歩いていく朝。
友達と関わることに戸惑っていた子が、
勇気を出して「いっしょにあそぼ」と声をかけた午後。
苦手な食べ物にそっと箸を伸ばし、
小さな一口を飲み込むことができた昼食の時間。
どれも大きな成果ではありません。
表面上の数字には現れず、
SNSに載せて拍手をもらうような出来事でもありません。
けれど、保育者だけが知っている静かな感動がそこにはあります。
胸の奥が温かくなり、
「この仕事をしていてよかった」と心から感じる瞬間です。
■ 誰かの人生の“はじまり”に寄り添うということ
保育は、子どもを預かるだけの仕事ではありません。
未来に向かう土台を支える仕事です。
泣く日も、迷う日も、悔しさに立ち止まる日も、
すべてを受け止め、寄り添い、信じて待つ。
そうして過ごした日々の先に、
音もなく訪れる成長の瞬間があります。
言葉にできないほどの感動に触れたとき、
保育は胸を張って誇れる仕事だと気づきます。
■ 仲間と働くということ
保育は、一人ではできない仕事です。
互いに支え合い、学び合い、励まし合う仲間が必要です。
・子どもの成長を一緒に喜べる仲間
・悩みを共有できる仲間
・背中を押してくれる仲間
・ともに笑って働ける仲間
保育園は、子どもにとってだけでなく
働く大人にとっても「居場所」になれる場所でありたいと考えています。
■ 最後に
保育の仕事は、
派手ではありませんし、
表に見える華やかさもありません。
でも、子どもの人生のはじまりに寄り添える仕事は、
人生のなかで何より豊かな経験になります。
小さな奇跡の積み重ねが未来へと続いていくことを、
私たちは知っています。
もし、
「子どもと真剣に向き合う毎日を送りたい」
「仲間と支え合いながら働きたい」
そう思ってくださる方がいたら、
その一歩を、ぜひ大切にしてください。
保育は、人生を誇れる仕事です。
あなたと出会えることを願っています。